東京都知事選挙 各候補のテレビメディア露出時間と得票数の比率について
2016年7月31日投開票が実施された東京都知事選について。
テレビメディアの偏向報道への疑問が投げかけられた今回の都知事選。
私は選挙後、門外漢ながら、マスコミのしたあまりに不公平かつ独善的な行為に対して感じた違和感の実態を検証する為に、いくつかの計算をした。
そして、主要三候補と186倍の報道格差があったということを裏付けるデータ(根拠は文中に明示)から、メディア露出時間あたりの得票率を算出したところ、非常に興味深い結果が得られたため、公表する。
念のため、テレビメディアでの露出時間に対する得票数(票数/露出時間)の計算式を示す。また、以下、テレビ露出時間対獲得票の指数を「潜在得票指数」と名付ける。
この指数は、このたびの選挙において、テレビ報道が各候補を公平に取り上げていた場合の推定獲得票数を算出する為の指数である。(タレント議員の当選率の高さから周知のように、テレビでの露出具合が選挙結果に対して甚大な影響力を持つことを、念のため明記しておく。)
【NHKの場合】
(ニュースウォッチ9)
主要三候補の54%÷3=一人当たり18%
【各候補の露出対得票数=潜在得票指数】
小池291万票/186=1.5万
増田179万票/186=0.9万
鳥越134万票/186=0.7万
上杉17.9万票/1=17.9万
桜井11.1万票/1=11.1万
マック5.1万票/1=5.1万
七海2.8万票/1=2.8万
立花2.7万票/1=2.7万
中川1.6万票/1=1.6万
山口1.5万票/1=1.5万
こうして列挙すると、露出時間:獲得票数の割合でいけば、中川候補や山口候補の1.6万、1.5万さえ、主要三候補をほぼ上回っていることが明らかであり、また、上杉氏の潜在得票指数が断トツで一位だったことが明らかである。
もしも「ビール箱に乗った候補がいる」「東京への恩返し」「オリンピック費約1兆円削減」などが報じられていたら、話題にならないはずがなかった。
上杉氏のマニフェストは主要三候補へと吸い上げられ、選挙戦自体を大きく変容させたものであったことは周知のことである。ネット上ではマニフェストが強過ぎるから封殺されたのではないかという声も散見されていたが、おそらく上杉氏の場合は、そうした理由だけではない。幼少期からのパーソナルストーリーも、選挙手段の話題性も、潜在的な好感度も、全てがあまりにも強すぎたため、少しでも報じてしまうと一挙にバズる可能性を秘めており、徹底して無視を決め込む他に方策が存在しなかったのだろう。
たとえば、ツイッターのフォロワー数を報じる番組であるにも関わらず、候補者全体で圧倒的フォロワー数(32万)を誇る上杉氏のことを不自然に報じなかった放送がいくつも存在したことからも、メディア各局が上杉氏の存在を押し込めるのに、必死だったことはあきらかである。
潜在得票指数だけで見れば、少なく見積もっても、11,9倍以上の露出格差をつけなければ、圧勝した小池氏でさえ上杉氏には太刀打ちできなかった。そういうところを計算された上で、絶対に負けないだろうラインを試算し、NHKでの7分の1程度(対主要三候補)の露出尺が決められた可能性があっても不思議ではない。
もちろん、実際には各候補ごとに支持組織や組織票があったりと、この指数ではカウントできない要素は多分に含まれている。そうしたことを差し引いても、この数値は非常に興味深いものがある。私の個人的な感覚からすれば、各候補者の演説を聞いた時の好感度や求心力の印象としては、この数字のほうが、ずっと肌感覚に近く、腑に落ちるものかまある。
既得権益層の立場から読み解けば、もしも平等な報道をされていた場合、「官房機密費問題」を追及しマスコミと政治の共生関係を切り離してしまうであろうあの「上杉隆」が、「オリンピック組織委員会」の見直しを掲げているだけでなく、具体的な是正策や都庁のブレーン達とのパイプまで持っているときたわけである。これでは、オリンピック利権で水増しした金を湯水のように受け取っている者達にはひとたまりもない。
更に言えば、マスメディアの最大のスポンサー企業のひとつである電力業界の暗部(一例に著作を紹介)を暴いてしまったのもこの男である。マスコミ上部にとっても一部の政治家等にとっても、今ある安寧と繁栄を脅かす上杉隆という男はあまりにも「不都合な存在」なのである。
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そして、仮に上杉を退けることができたとしても、次点に控えるのはネットで凄まじい盛り上がりをみせていた、ヘイトスピーチを是とする元在特会代表の桜井氏なのである。
両者とも、既得権益を享受しているメディアと政治の奥の院の御仁たちの操り人形として動かすことの叶う駒となりえないことは明らかである。上杉氏は多様性の必要性を掲げ、桜井氏はヘイトを掲げており、真逆の主張をした両者であるが、この二人に共通することが一点だけ存在する。それは、飼いならすことが困難に違いない点である。潜在得票指数の高い彼らを当選させないためにできることは、ただひとつ。「報じないこと」に尽きると言っていいであろう。今回の選挙における不自然な程の横並び報道の内側にはこうした事情があり、それ故の苦肉の策だったのではないだろうか。
上杉氏の650万の投票数に対して約18万人という得票数は、投票者の36人に1人には上杉氏の声が届いていたということを示している。
TV(5社5番組)での186倍の報道格差がありながら、
終盤NHKで報じられていた中川氏や山口氏の得票が共に1万6〜
186倍の報道格差の中、終盤の数日になって主要六候補とされた中川氏と山口氏は主要三候補の獲得総数の一人当たりの
官報複合体が186分の1の報道体制を敷いて必死に潰しにかかっ
つまり、この度の都知事選によって、テレビメディアのスピンコントロールで洗脳しきれなかった都民の存在が、36人に1人、
そして、17.9万人という数字。それは、今回投票した人が一日1人に上杉隆の存在を知らせることが
これまでは上杉氏に対するマスメディアからの言論封殺があまりにも強大に感ぜられて、地団駄を踏んでいたが、今回投票した人が一人あたりたった60回上杉氏のことを話題にできれば(支持されるかどうかはさておき)、上杉氏の出馬を知らせることができてしまったということである。
そう考えると、意外とメディアの壁は脆いもののように思えてしまう。実力一本で言ってもあの完璧なマニフェストである。知らせさえすれば、意外とすんなりと伝わっていくのだ。彼の訴えたことを実現させたい人たちは、選挙が終わったからといって周知の活動まで終えてしまうことは無いのだ。やりたいだけ、彼のことを、何気なく、それぞれのペースで周知しておけばよいのだ。
四年後、たとえマスメディアが強固なメディアからの締め出しをしたところで、知られてしまえばどうしようもないのである。
上杉氏に斬り込み役を任せきるのではなく、それぞれにこの選挙での不平等(不平等というよりも言論封殺といって過言でないほどの徹底した偏向報道)に対して、ひとりひとりが声をあげはじめていることに、私は大きな可能性を感じている。損得抜きに、上杉氏を独り戦わせはしまいとした人が、これほど存在しているのだ。これを力と呼ばずに、希望と呼ばずに、なんと言おう。
また、上杉氏の支持者の多くが是々非々の立場にありながら彼を支持していたということもまた、非常に嬉しいことであった。それは、他ならぬ彼自身が、異なる思想をもつ人間同士が十人十色であり続けながら共に生きていくことの重要性を掲げ、戦ってきた人物だからである。
当選ではなくとも、今回の選挙で上杉氏は、memeという弾圧できない思想の剣を民の手にもたらし、
革命の本体は文学だという言葉があるように、
穏やかに映ろうと、思想の伝搬こそが革命の本質であり、
最も偉大な闘い方とは、memeを残す闘いです。memeは、
掛け値なしに、ここからの上杉氏の猛反撃が楽しみでならないのである。
せっかくなので、上杉氏の政策集とHPを最後に紹介する。当選された小池氏には、是非これらの政策を実行していただきたいものである。